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第6回 消費税資本的収支調整額

今回は、消費税資本的収支調整額とは何かについてみていきます。

 

消費税資本的収支調整額とは、4条支出のうち、建設改良費や固定資産購入費のような課税支出に付随する仮払消費税の額を指します。

 

例えば、税込み1,080円の建設改良(全額課税支出)を行うと、80円の仮払消費税が生じます。

この仮払消費税は、3条において獲得される料金収入等の課税収入から生じる仮受消費税と相殺されます。

料金収入が税込み3,240円あるとすると、仮受消費税(預かった消費税)は240円であり、そこからすでに立て替えた(支払った)消費税80円を控除して申告納税します。

( 消費税申告額= 預かった消費税-支払った消費税 = 240円-80円 = 160円 )

 

80円の消費税は、建設改良費を支出した段階で、消費税の立て替えをしているだけであり、最終的には消費者から取り戻すため、収支ゼロになるというわけです。

 

にもかかわらず、予算実施計画や決算報告書では、4条支出は税込みで記載されるため、さも支出されたかのように表現されています。

 

これを適切な表記に直すために、補てん財源の欄外記載において、消費税資本的収支調整額を財源として組み込んでいるわけです。

 

したがって、消費税資本的収支調整額は、厳密には補てん「財源」といえるかどうかは議論の余地があります。

(なお、ごく限定された条件において当該金額が繰り越される場合があり、その場合は、補てん「財源」として考えることができます。)

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