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特別対談(株式会社フューチャーイン静岡支店 小田巻様)

皆さま、こんにちは。

 

今回は、特別対談として、地方公営企業法会計システムの代表的な会社である株式会社フューチャーイン静岡支店の小田巻課長にインタビューをさせていただきました。

 

小田巻課長は地方公営企業の支援経験が20年以上あり、会計・経理事務に精通しているだけでなくその他の実務にも詳しい方で、私もお話を聞いていて非常に勉強になることが多いです。

 

(対談)

福原:小田巻さん、こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。

 

小田巻様: こちらこそよろしくお願いいたします。

 

1.初年度決算事務で相談が多い内容

 

福原:さて、令和2年度に地方公営企業法の適用がなされ、多くの自治体において決算が始まりますが、決算初年度で一番ご相談が多いお困りの点はどのようなことになりますでしょうか?

 

小田巻様:現金に関わる出納業務については、皆様確実に業務を実施されています。

調定更生や2重納付に関わる経理処理について、ケースにより起票方法が異なります。

それゆえ、未収金残高や調定累計額が上下水道料金システムと不一致となるケースをお聞きします。

これは、特別会計では予算執行の概念のみでしたが、法適となり経理処理も発生するため、仕訳処理の複雑性が増し、不一致となることがあります。もちろん、原因を追究し、整合がとれるようご支援をしています。

 

福原:確かに初年度ですし、難しいですよね。

決算書の正確性をどう担保するのかについての各団体の対応はまちまちで、御社のご支援も大変なことが多いと存じております。

 

2.決算事務で誤りが多い事項

 

福原:決算事務の中で誤りの多い事項は何でしょうか?いくつか教えてください。

多くの事業を見てきて、共通の間違いやすい事項を実務として感じていらっしゃるのではないかと思っています。

 

小田巻様:主に固定資産の構成です。

特に下水道事業や簡易水道事業の法適に向けて、資産評価はコンサル会社様が実施されたケースが多く、事業体自身が構成することが初回となります。

直接費である工事請負費の整理は容易ですが、間接費の按分や、補助財源の設定など4条予算税抜額との完全一致が求められ難易度が高い事務と言えます。

これが、翌年度以降の減価償却費や長期前受金戻入に関わってきますので、完璧な処理が求められます。

 

福原:私も同じような問題を抱えている自治体を見たことがあります。この誤りは確実に解消されているかと言えば、インターネットで決算書を見ると、疑義が残る開示が存在していることも事実だと思います。

御社では、それに対して支援等をされているのでしょうか?

小田巻さんはじめ御社であれば適切な水準の支援はできると思いますが、会計システムの保守の枠内でどこまで詳しい支援ができるのか、というところが気になります。

 

小田巻様:総額での確認はさせていただいています。しかし、工事案件ごとの明細単位はあくまで、事業体の責任で作成いただきます。

 

3.経理事務の改善方法

 

福原:これまで教えていただいたように、実務としてお困りの点、誤りが多い事項があるとのことですが、その根本的な原因や、それを自治体の中で解決する方法はありますでしょうか?

 

小田巻様:一例として、資産構成をあげましたが、どの処理においても、事業体の職員が公営企業会計の特殊性も踏まえ、深く理解されて実務に臨む必要があると思います。

ですから、弊社の支援としては、実務フォローのみでなく、職員の知識向上に努めており、研修メニューも充実しております。

 

福原:そうですよね、納得しました。結局はその問題に行き着き、自治体独力での完全な問題解消は困難なところになるのですね。

 

4.総括

 

福原:最後に、何か弊社コラムを通じて自治体の皆様にお伝えされたいことはございますでしょうか?

 

小田巻様:経理に関するお困りごとについては、原則としてあるべき処理をすべきです。

ただ、後年の職員も継続維持できる水準を探るということも重要なポイントです。

弊社や福原会計士へ相談いただき、問題を解決していきましょう。

 

福原:お忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございました。大変勉強になりました。

 

小田巻様:ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

 

(あとがき)

 

以上が先日、小田巻様に行ったインタビューの概要です。

 

小田巻様は実務的なシステムコンサルタントとして私の知る限り地方公営企業法会計に最も詳しい方の一人であり、今回のインタビューで私も新しい知識を得ることができました。

 

また次回以降、様々な業種の優秀な方々にインタビューをしていきたいと思います。

(建設コンサルタントの方や同業者との対談を予定していますので乞うご期待ください。)

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